地域連携基盤技術

SugarCube v2.0

 SugarCubeは、スケーラブルで段階的に発展していく地域連携ネットワークを構築するのに不可欠なモジュール(Cube)群から構成され、弊社は、共通基盤の主要なコンポーネントをすべて揃えたパッケージとして提供いたします。
 私たちは、2000年から標準ベースの地域医療連携ネットワークの開発をリードしてきました。長年培ってきた技術を製品として幅広いお客様に、お届けする能力をもち、皆さまの貴重なパートナーになりうると確信しています。
 
 なお、本製品は、IHE(Integrating the Healthcare Enterprise)で定めたプロファイル(技術仕様)をもとに開発されたもので、弊社は、今後も関連するグローバル標準に準拠した製品の開発を推進してまいります。


WhiteCube

アプリケーション(SS-MIX2 etc.)

 医療・福祉・介護の分野のアプリケーションには、医療施設内の電子カルテや医療画像システムなどの病院システム、地域包括ケアに関連する多職種の連携で使用される各種業務アプリケーションなどがあり、それらをコンポーネントと考えます。
 さらに、クラウド上で事業展開されるヘルスケアサービスのような単独のアプリケーションも、ここでは1つのコンポーネントと考えます。

 WhiteCubeは、これらのコンポーネント(多様な業務アプリケーション)を指します。
 各アプリケーションは、SugarCubeの他のコンポーネント

  • YellowCube(セキュリティ認証)
  • BlueCube(情報共有)
  • RedCube(セキュリティ監査)
  • BlackCube(ID管理)
  • GreenCube(広域接続)

 の機能を利用することで基盤と接続されます。

 弊社では、分散管理された画像(PACS)、や診療情報(SS-MIX2)などを統合したビューで閲覧する仕組みをWhiteCubeの具体的な例として提供します。
また、ベンダには、アプリケーション間の情報を統合化する技術およびサンプルアプリケーションを提供いたします。

YellowCube

セキュリティ認証(PWP、XUA)

 インターネットを利用した医療・福祉・介護システムでは、セキュリティの面から、外部からの不正アクセスを排除するために利用者を厳格に管理することが求められます。

 YellowCubeでは、以下の機能を装備しています。

  • VPN接続
  • ID、パスワードによる認証
  • シングルサインオン(SSO)
  • ロールベースのアクセス制御

BlueCube

情報共有(XDS.b、XDS-I.b、MHD)

 医療・福祉・介護の現場での多職種連携の必要性の高まりとともに、ますます情報共有のニーズが生じてきています。多くの業務アプリケーション、多くの利用場面を想定したデータ共有では、共有するデータを整理し、体系的に登録しておくことが不可欠です。

 BlueCubeでは、そのようなニーズに対応して情報に関する情報(メタデータ)を付与した形で、情報を登録、そのメタデータに基づき情報を検索する機能を提供いたします。

RedCube

セキュリティ監査(ATNA、CT)

 医療・福祉・介護の分野では、業務を遂行する上で診療やケアの対象者に関する機微な情報を取り扱うことは避けられません。業務従事者は、知りえた情報に関する守秘義務や情報の漏洩に最大の注意を払う必要があります。

 RedCubeは、接続されたアプリケーションから、いつ、だれが、だれの情報にアクセスしたかの標準仕様の監査ログを収集し管理できる機能を提供しています。これにより、管理者の説明責任を果たすことができます。

BlackCube

ID管理(PIX、PDQ、Fhir-Patient)

 医療・福祉・介護システムで共有する情報は、その発生源となる連携アプリケーションが複数になり、それぞれ個別に情報システムとしてID管理がされています。そのような分散した環境で情報を統合するには、いわゆる「名寄せ」の機能が必要になります。

 BlackCubeでは、複数の情報発生源からの対象者の基本情報を、統合する仕組みを用意しています。
 今後、医療等IDのこの分野への利用が可能になれば、それに対応する方針です。

GreenCube

広域接続(XCA、XCA-I、XCPD)

 一般に、医療・福祉・介護システムは、さまざまなクラスタを形成して構築されることになります。ここでは、それらのクラスタをコミュニティと呼ぶことにします。
例えば、病院の中のシステムでも電子カルテ、検査システム、画像システム、調剤システムなど多くのシステムから構成されていますが、利用者は共通で1つのコミュニティを形成しています。地域連携でも、参加する組織、利用者のグループが1つのコミュニティを形成することになります。
 しかし、一般には対象者の情報は、コミュニティを跨いで分散していますので、コミュニティ間の情報連携の手段が必要なります。

 GreenCubeでは、患者情報へのコミュニティ間での相互アクセスを可能にします。他のコミュニティのシステムは、同じグローバルな標準に従ったものであれば他社の製品でも連携、接続が可能です。

 
 
 
 

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