弊社のコアビジネスは、医療情報の共有のためのICTソリューションを提供することです。具体的には、お客様の主要な業務プロセスをサポートするための連携データをネットワークで共有するシステムを提供することです。
例としては、紹介状ネットワーク、画像ネットワーク、地域包括ケアネットワークなどが含まれます。 ネットワークは、単一の病院を中心に構築することも、あるいは地域の医療機関が多数参加したネットワーク、または、さらに医療圏をまたがる広域の連携にも対応することができます。
地域連携では、
- 人の移動のコスト(時間ロス、サービス低下)
- 紙の上の情報(見えない、伝わらない)
- チーム連携のための情報共有(つなぎVSプライバシー)
の問題を抱えています。
それらを解決するために、必要なときに、必要な人に、必要な情報を低コストで安全に伝達するためのしくみを提供いたします。
医療機関の内外で、診療データに瞬時にアクセスできるようにできれば、医療・介護の質の向上と効率化を達成することができます。
弊社は、そのような地域医療、介護、福祉を対象とした、情報共有の仕組みの構築に対して、産業界の立場から問題認識と課題を整理し、あるべき姿を示し、それらを実現するための具体的な提言を行ってきました。
具体的には、
- 地域連携システムの特徴に対する認識
- そのシステムの調達の問題
- 必然的にマルチベンダが関与することになるシステム間連携の問題
- 共有する情報の形式、コンテンツの標準化の問題、
- 採用するコード系の問題
などなど、ベンダあるいはベンダグループだけでは解決できない問題が多くふくまれています。
連携システムの利用者も、医療、介護、福祉の関係者など多職種にわたり、それらの間でのコミュニケーションの仕方など、人材を含めて育成していく必要があります。
さらに、その実現には、小規模なトライアルの積み重ねで改善していくことが重要で、最初から理想的なソリューションがあるわけではないと考えます(道路、上下水道、電気、交通などの都市計画に相当する地域医療連携整備の都市計画が必要)。
弊社は、国内での地域連携システムの構築経験、およびグローバルな標準化活動を通じて得た知見を基にした提言であり、業界、行政の取り組みにも一石を投じるものです。